りゅーかんの高専キャリア教育論

高専生の価値、高専生のキャリアについて議論するためのブログです。

【佐世保高専 機械工学科 2005年卒業】【大手工作機械メーカーで営業管理を担当】

執筆:2016年4月(31歳)

高専に入ったきっかけ

最初は地元の普通高校に進学しようと漠然と思っていました。中学3年の夏休みから受験のために塾に通い始め、次第に偏差値が上がってきて高専も合格圏内に入るようになり、高専を第一志望に考えるようになりました。また、普通高校だと中学の時と同じ顔合わせとなるため、環境を変えたいという気持ちもありました。

理数系の教科は好きでしたが、特にメカやロボットなどに興味があります!というわけではなかったです(笑)

高専5年間、こうやって過ごしていました

授業・成績

高専の授業は1年次は一般科目多く、学年が上がるにつれて専門科目が増えていきます。教科書も大学、高専生用のもので、普通高校とは学習内容も大きく異なります。
そのため大学進学のための塾へは通うことはなく、勉強は自分自身でしなくてはなりません。私は学生寮に入っていたので、勉強でわからない所は同じ寮の友達に教えてもらったり、自分が教えたり、時には宿直の先生に教えて頂いたりしていました。成績は5年間を通して上位で、将来の進学・就職のためにと思い頑張って勉強していました。

部活動

中学の時と同じ卓球部に入部しました。4年生の途中からは自動車部に入り、レーシングカートでタイムを競ったり、ドライブに行ったりしていました。文化祭では、レーシングカートを原付のエンジンを載せて自主制作し、校内でサーキット大会を行いました。

課外活動

高専といえばロボコン!一度、ロボコンに出場したことがあります。結果は残せませんでしたが…。あとは家庭教師、コンビニ、ファストフード店、映画館、プールの監視員、年賀状配達員などのアルバイトをしていました。様々な種類のアルバイトを通して社会人としてのマナーや接客対応などのスキルが身に付きました。

卒業研究

熱工学の研究室で、気泡流の相分布特性に対する液体粘度の影響について調べていました。これまでの研究結果の分析を基に、先生や専攻科の先輩と議論しながら進めていたのでそれほど苦にはなりませんでした。

私生活

寮での生活が現在の私を作る上で欠かせないものとなっています。寮の建物は古く、風呂・トイレ・洗濯機共同、冷房、冷蔵庫もなし。日課は点呼や食事、入浴、自習時間も細かく決められています。その甲斐あって生活リズムは乱れることなく、規則正しい生活を送ることが出来ました。寮での生活を経験してきたからか、もうどこへ行っても平気!という変な自信はつきました(笑)寮則は厳しかったですが、学校以外の時間もみんなと一緒に過ごせたことが、私にとっては何事にも代えがたい経験でした。友情を培ったり、上下関係や人との付き合い方など学校では教えてくれない多くのことをここで学んだ気がします。

選択した進路とその理由

その後のキャリア①:大手工作機械メーカー

進学も考えましたが、経済的な理由もあり最終的には就職することに決めました。実習工場に今の会社の工作機械があったのがきっかけで興味を持ち、学校推薦で応募。無事に内定をもらうことができました。一部上場企業で給料や福利厚生も申し分なく、有給も問題なく取得できます。会社の高専生に対する評価も高く、この会社に入って良かったと感じています。

その後のキャリア②:働きながら大学進学

入社当初は、開発部門で新機種の開発プロジェクトを担当していましたが、その後営業部門に異動し現在は営業管理の担当をしています。業務の中で、見積金額、受注売上金額や利益率などを扱うようになり、経済学についての専門的な知識が無い私は、多角的で広い視野を持って職務を遂行出来る様、もっと深く経済学を理解したいと思うようになり、また、自分のキャリアアップの為にも大学進学を決意しました。
仕事を続けながら卒業できることを条件に探し、慶應義塾大学経済学部通信教育課程を受験。見事合格を果たし、現在在学中。卒業を目指して単位修得に奮闘しています。

私の考える「高専の価値」

5年間で大学工学部卒業程度の知識が身に付き、卒業後の進路の選択肢が幅広いのが高専の特徴です。就職希望者に対する求人倍率は高校・大学よりもはるかに上回り、ほぼ100%の就職率です。進学も専攻科や大学3年次への編入学する道もあります。また、大学編入学試験は試験日が違えば何校でも受験が可能です。国立大が何校も受けれるのは高専のメリットのひとつだと思います。進学校から大学受験するよりも合格しやすいため、最初から大学進学を考えている方にも高専をおすすめします。

学生に伝えたいこと

就職するにしても、進学するにしても英語のスキルは必要になってきます。避けて通れません!高専生は英語が苦手な人が多く(私もその一人)、TOEICの学校別平均スコアは高校生よりも高専生の方が低くなっています。企業が求めるTOEICスコアは年々上昇傾向にありますので、苦手意識がある人は早めに克服しましょう。
高専は自主性を重んじているため、自由にのびのびと自分の思うスタイルで過ごすことができます。その反面、目標を持たずにダラダラすごしていると物事を周りに流されてしまいます。早いうちから目的意識をもって行動し、充実した学生生活を送りましょう。

高専への進学は、きっとみなさんの無限の可能性を拡げることでしょう。高専生活の中で自分と向き合い、自分の手で未来を切り開いていってください。