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りゅーかんの高専キャリア教育論

高専生の価値、高専生のキャリアについて議論するためのブログです。

目の前の機会を生きる人に会って、生物学的人生観を思い出した話

りゅーかんのひとりごと

東京高専特別客員准教授(2016年度限)のりゅーかんです。

昨年たまたま会って、なんか気になるなぁと思っていた人と先日再開して人生やキャリア観について話しいたんだけれど、すごく面白かったから共有しながら考察してみる。

目標なんてなくていいさ、気づけば後からついてくる

その人はある時から

「目標を決めて、そこを目指してステップを登って生きてく」

ことを辞めて、

「目の前の機会を逃がさず摑まえることで人生を切り拓く」

生き方に変えたんだって。

Bump of chickenな生き方だよね(古い?)

その人は、「今年の目標」みたいな目標設定をして、そこを目指して頑張ることをしてた。というか、普通はそうするよね。勉強なら赤点取らないとか、仕事なら売り上げ目標達成するとか、今年は10kg痩せるとか、100万円稼ぐぞ!とか。とにかく目標を設定して、そこを目指して中間マイルストーンを置いて頑張るのがいわゆる普通の成果の出し方だと僕らは教えられているし、そうやっているよね。

 

で、その人はある時ふと思ったらしい。

 

「全然目標達成していないじゃん」

「てゆうかその目標に意味なくない?」

「てゆうか全然人生楽しくないじゃん!」

 

そう気づいた理由はいろいろあったみたいだけれど割愛。

とにかく、その後その人は考え方をこう変えてみた。

 

「今日あった楽しかったことをメモする」

「今日見つけたチャンスをメモする」

 

そして、見つけたチャンスを積極的に摑まえるようにしたら、殆ど社会人経験がないところからIT系の大企業で部長に抜擢されて活躍したり、自分らしい楽しくて偉大な仕事を見つけたり出来るようになったんだって。

キャリア形成論としての「山登り型」と「川下り型」

流れて飛んでいく人生を地で生きるりゅーかんとしては「すごい共感できる!」と思い盛り上がっていたんだけれど、「その生き方について人に説明するのってすごく難しいよね。」という話になりました。

確かに、

「目標がある」

「計画がある」

ということの分かりやすさと比べると伝えるのがすごく難しい。

 

「目標なんてなくて大丈夫」

「目の前のチャンスを掴まえ続ければ成功できるよ」

 

真面目にこう言われたらどう思う?

とりあえずアヤシイと思うよね。そして学校や会社で偉い人がこうことを言うと無責任だと捉えられる可能性もあるから、先ず偉い人はそんなこと言わない。

でも、この考え方って実はキャリア形成において主流なものだったりする。

news.allabout.co.jp

この記事に書いてあるように、どんな局面でもなんとか乗り切りながら道を切り拓く「いかだ下り型」という生き方は、特に目標がない人が社会でステップアップしていく時の典型的なパターンだったりする。ちなみにりゅーかんは完全にそっちの世界の人間で、流れに任せて思いのままに生きているだけなのに、なぜか要所要所でご縁に恵まれて成果が出せてる。そんな感じでキャリアアップしている自分のことを「カオス世界の住人」だと思っていて、自分のキャリア紹介が上手くできないという問題を抱えてる。

決して「目標を持つな」とか「目標設定に意味なし」とか言いたいわけじゃない。でも、とにかく決めた目標を追いかけることに疲れてる人って、すごく多いんじゃないかな。そんな、「目標決めて頑張ってやり切りなさい」に囲まれて疲れちゃってる人にとっては、こんな考え方もあると思うと少しは癒されるかもね。

生物学的には固定化された「目標設定」は致命傷

ちなみにこの生き方は、生物学的に全く支持される生き方。

生物進化の世界では有限のリソースを獲得するための自然淘汰という競争が起こっているんだけれど、その世界では「変わりゆく環境に最も上手く適応できる」生き物が生き残るように設計されている。「今この瞬間に有効な目標」を立てたところで、その目標を達成しても生き残れる環境でなくなった瞬間にその目標を追いかけることの意味がなくなるわけで、目標を持つことの意味が生物進化の過程ではあまりないんだよね。まあ、生物には意識がないから目標もクソもないんだけれど。

そして、生物学的な意味合いだけでなく、この考え方は、重厚長大な産業で企業が長生きする時代でなくなりつつある今の時代に結構フィットしているのではと僕は考えてる。社会が大きく変化しているご時世において、極端に言えば3ヶ年計画なんて全く意味がないわけで、目の前の機会を掴まえ続けて成長していく他にうまく生き延びる方法なんてないのかも、と思っている。

学校選びとか、会社選びとか、仕事選びとか、もっと楽しく思いのままにやってもいいのかも知れないよね。 

クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

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